金木犀

心は明けないまま
眠れそうにない朝に
ふと 思い出すのは
何気ない あなたの顔で

回り続けてる空
逆立ちした想いは
風が運ぶ 幼さの香りが
懐かしい 祭りのあとで

ざわめきの中 笑い合う声が
跳ねる様に 揺蕩う様に
枯れてる花を 濡らして

戸惑いながら そう 時に
愛する事は 愛しさを 奪うけど
それでも 明日を待ってる

憧れていたはずの 季節は
名もない 切なさで
ずっと 色褪せたまま
咲き続けてる あの花のようで

ざわめきの中 届かない声は
染まる様に 寄り添う様に
綺麗な花を 照らして

戸惑いながら そう 時に
愛する事は 愛しさを 奪うけど
それでも 明日を待ってる

心は明けないまま
ふと思い出すのは
何気ない あなたの顔です
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