つめたいあさ

つめたくなった その指を
私はじっと 見ていた
星は とろけそうに甘く
消えてった

痛みをひきずった朝は
なぜだか妙に 晴れていて
冷たい空気 吸い込んだ
「あ、生きてんだ」

越えたくても 越えられないなら
どこにいれば それは通り過ぎてくの?

そのとき空は 言いました
君は自分から 逃げてない
その痛みと 向き合う事が
いつか 役に立つのと

だけど今 そんな事言われても
自分の弱さが 苦しいだけで
幸せなんて 想像すらできない

消えてしまえ この指も影も
このまま空に 溶けてしまえたら
あの風のように きれいになれるのかな?

幸せのかけらは まだ見えない
蟻が虫を 運んでるのを見た
小さな命が 生きてる音聴こえる…?
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