ribbons

小さなことば集めてつなげば
ありがちなドア開くのを待つ土曜
「またそのマフラー今年も使うの?」
呆れながら頬冷やす君が笑うのも

優しい神様が全部みてるから
遠回りしながら手紙は届くだろう
はなたばにかえてはペンが歌うから
あたたかい部屋から手放されてきたんだろう

そしていま、はじまりのこえがきこえる

小さなことも抱きしめつなげば
ありえないとか飛び越えてみよう ほら
巡り合っては近づき、離れて
古い掟投げ出す 君が歌うのだ

優しい神様が全部みてるから
遠回りしながら手紙は届くだろう
抱きしめた温度がずっと残るから
新しい窓にも守られているんだよ

そしていま、はじまりのおとがきこえる

たったひとつ
もっていないものによく似た
形のリボンをかけて
君のことを愛している
×