霧雨

焦げた香り 夢は煙霧
灰の空に すい賓

畳む傘に合わぬピント
肺と辞む 水深
焦げた香り夢は傘に
灰の空似
僕は…

雨が降ってた 明日の朝は
それでも僕は君が好きだよ
ありがちな歌 聞かせてごめん
萎凋の蕣 花瓶に挿した

慣れた声と甘い飴に
甚い異体 麗姿

焦げた香り夢は傘に
灰の空に欷泣が

雨が降ってた 昨日の日々は
隠したけれど 君が好きだよ
ありがちな歌しか書けなくて
比べてみても 僕の負けだね

君みたいにさ なりたかった
よく晴れた空と君と僕は勿忘

雨が降ってた 明日の朝は
それでも僕は君が好きだよ
ありがちな歌 聞かせてごめん
萎凋の蕣 花瓶に挿した

雨が降ってて 言葉は枯れて
それでも僕は君が好きだよ
ありがちな歌 歌うことすら
思いを馳せた あの日の朝に
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