舞夢

贋作の未来で 甘さに溺れてく
夏が 刻が 理想 魅せる
夢まで 喰らって 踊れ

爽やかな風
騒がしい空
歪む視界に暑さを閉じ込め
飴玉ひとつ
誰のものなんて
気にする思考奪う 花火の音

着飾った僕
気が去った君
歪む視界で身体抱きしめて
取り乱す鳥 靡く髪の蒼さに
噛み砕く飴 味は何

輝いてる
華やいでる
あの日描いた現在(きょう)はこうじゃなきゃ
熟れすぎたドレス ペンキで濡れるルビー
滑稽でもいい踊らせて

贋作の未来で 甘さに溺れてく
夏が 時が 理想 魅せる
夢まで 喰らって 踊れ

終わりかけてた
夏の匂いが
纏わりついて離れる気配も
無いほどに絡みつく
ダチュラの根
「現実なんて忘れてしまおう」

酔いすぎたんだ
君の微熱に
ちぐはぐな意図 通す針の口
作られたフェイス 染める頬の蒼さに
砕けた飴の味を知る

神秘的で
刹那的な
今日を生きる僕らが見た世界(モノ)は
人生ゲームありがちな毎日さ
偽物でも良い 飾らせて

贋作の未来で 甘さに溺れてく
夏が 時が 理想 魅せる
現実(いま)さえ 喰らって 踊れ

欲しかった未来が 今この手になくて
夏に 時に 夢を 縋る
揺らいで 踊って 生きる

贋作の未来で 甘さに溺れてく
夏が 時が 理想 魅せる
夢まで 喰らって 踊れ
現実(いま)さえ 喰らって 踊れ
夢まで 愛して 踊れ
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