聖なるクリスマス

雪が降り注いで蘇る記憶
頭の隙、真っ赤な紐で包まれたボックス
開けれない
思い出して泣いてしまうから
ねぇ、今更「会いたい」って言ったら
君はソリに乗ってでも迎えに来てくれるかな
今年の冬は寒さにやられそうだ

温もりを感じない
君が消えたクリスマス・イヴ
気に入ったキャンドル
お揃いのグラスで
今夜だけ感じさせて

聖なる夜の日は
君と過ごした日々に
明かりを灯して寄り添う
雪が溶けるまで
この夜が終わるまで
君の側にいさせて

夢の続きばっか気になってしょうがないや
きっとお別れのきっかけはこんなとこだろうな
何度も何度も
泣かれて、変わろうとした
この前の休み最寄駅の改札
あの日から随分色が付いた髪
をした君と目が合って
影を見て誤魔化した

「似合ってるよボブヘアー」
「すごく大人になったね」
こんな言葉も
今じゃ君には
白い吐息にしか見えない

お別れをしてから
君としたいことばかり
街明かりが思い出させる
白いマフラーだって君に
クリスマスツリーだって君と
見たいよ
いたいよ
もう一度

12月25日
あの日から変わった
幸せな日常に大きな亀裂が
不安と悲しみも世話はいらないんだ
君からの愛情ももう感じないんだ
寝ぼけてる君も
くしゃっとなる笑顔
いつまでも手繋いでいられると思ってた
結婚のその先の未来まで見据えていたんだ

聖なる夜の日は
君と過ごした日々に
明かりを灯して寄り添う
雪が溶けるまで
この夜が終わるまで
君の側にそっといさせて
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