裏浦島

開らけば
おジイで
もぬけの殻

見知らぬ
場所人
足元を埋めてた

行く先段々
肩狭まっていく道幅
躓くたんび
踏み留まってしまう
その一歩が

不可解な箱の
中身は煙など無かったよ
過ぎ去りし日々を
私が目隠ししてたの

スキップして
人混みの真ん中で
スキップして
召されたい

箱の中で止まった 頭で呼吸していた
身体は空気読んで お洒落に嘘つけない
生まれたての赤ん坊 今では亀蹴飛ばし
ねじれちゃった老いぼれにはもう
手に余る 見て見ぬ振り

足んない時の中
満ち足りてて飽きちゃった
明日やればいいや
明日の僕にお任せします

夢のようで夢じゃなかった日々が
水面に浮かんで眩しく光る
目に痛いよ

不可解な日々を
今更覗いても何もないよ

水の無いの海で
男は死ぬまで
糸垂らす釣り人

スキップはもうできない?
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