箱庭のコラル

砂浜に流れ着く未来
拾い集めて繋いでく
それはきらきらで
此処に影を落とすの

解らないまま歩いてる
ふわふわとした何かを抱えて
微かに怯えている

息を吸っても全部
溜め息になったから
少し波音に甘えた

青空の終わりと夜空の始まりの間で
私は押し潰されそうになった
曖昧なコラルは橙に染まっても尚
この歌を歌って 私 進んでいけるかな

海の底に手を伸ばした
足りないものが其処にあるのだと
誰かが言っていたから

耳塞いでもどうせ
聞こえてしまうから
鍵を掛けて目を瞑った

夢のまにまに漂っては
消せない染み薄めたくて
私は深く潜っていってしまった
苦しくて辛くて悩んで誰かの所為にして
この歌を歌えないままで沈み続けるだけ

揺ら揺ら
あの日の影が冷たい手を掴んだ

青空の終わりと夜空の始まりの間で
私は押し潰されそうになった
曖昧なコラルは橙に染まっても尚
この歌を歌って 私

良いかな

叶わない願いなら世界は始まる事も無くて
あなたに出会う事も無いままで
箱庭のコラルは未来に眩んでも尚
この歌を歌って 私 笑ってみせるから
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