kotodama

一人じゃ生きられないのに僕たちは
独りにならなくちゃ見失ってしまうから
一握りの加減すらわかんないんだ
いっそひと思いに終わらせてしまえたらなんてさ

最低な願いの詩
あと何回 振り出しにを繰り返し
目が覚めれば揺れる陽炎みたいだ
掠れて想い出せない夢の中へ

沈んで奥まで 届くまで
君だけを感じたくて
月より明るい長方形の波形の上で

姑息な手で孤独まで
僕の全部を奪って
僕らの夜が途切れるまで

恋は虚像じゃない?
愛は理想じゃない
透明な物差しの色の違い

藍色を帯びた情が濃い足跡を残した
言の葉に混ざる雑音が
見える前に 消える前に

刻んで奥まで 残るまで
君だけを感じたくて
月夜の片隅 衝動的な関係の牙で

姑息な手で孤独まで
僕の全部を奪って
僕らが夜を愛せるまで

いつか いつか届くといいな
抜け落ちた音とその静けさ
誤魔化したままだっていいんだ
絡みあって 重ねあって
溶けあうまで

沈んで奥まで 届くまで
君だけを感じたくて
月より明るい長方形の波形の上で

姑息な手で孤独まで僕の全部を奪って
僕らの夜が明ける日まで
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