WICKED ANGEL

吐いた息が
通りの風景をぼかしてゆく
何かに怯える子犬のように
外の世界に目をつぶった
小さなガラス窓の外は
一月の乾いた風
俺を受け入れようとしない
お前の瞳のように

でも お前はANGEL
まっすぐに生きてた
そう、お前はANGEL
何も悪い事はないさ

赤い髪をかきあげて
つまんないねってつぶやいた
暗い部屋でお前は
俺に別れを告げた

しょうがないと思いながら
また酒をあおって
きっと明日はいい事が
いい事があるはずだから

ああ お前はANGEL
俺は幸せだった
そう、お前はANGEL
素直なだけの天使

でも お前はANGEL
まっすぐに生きてた
そう、お前はANGEL
何も悪い事はないさ

季節の流れは速くて
お前を少し忘れた
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