マボロシブルー

いつか見た幻みたいな夕暮れに
想いを馳せる
あの日に今の私が居たら
今でも君とここに居たのか

ふいに揺らいだ

道草してたら聴こえてきたメロディー
君がよく聴いていたバンドのこのメロディー
悲しくてどこか暖かくて
今も思い出すのは横顔だけだ

君が音楽に変わり
聴くたび思い出すあの香り
冷静ではないけど躁でもない
どうってことない移り気がちなステイブルー

過去を睨んだ

眠れない夜をまたいい加減に過ごして
カーテンの隙間から覗く光が痛い
悲しくてどこか暖かくて
今は 少しくすんだ君の横顔

君から教えてもらわなかったら
きっとこんな気持ちにならないな

さよなら

がらくたばかりが散らかる部屋に一人
気がつかなかったな 全部捨ててしまうよ
悲しくてどこか暖かくて
少し懐かしいだけ
今は思い出さない君の横顔

空っぽになった部屋で うなだれる月曜日の早朝は
やけに眩しい光をしていた
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