なみしぐさ

投げやりに 晴れてゆく空に
「優しくないね」とこぼした

人は「時が過ぎてく」と言うけど
私の時は沈むだけ

君に会えるなら この海の水さえも 飲み干すよ
君が笑う声が私の奥で 聞こえた気がした

「絶対」なんて 簡単に口にしてはいけないことを
知ってはいるけど 君以外の誰に使えというの?

「絶対」の意味を いつか君に聞かれたとしたら
迷わずに言うよ ここにあるこの気持ちのことだと

次はどんな二人で生まれよう
恋人なのか、はたまた 無二の友か

君とならば どんな二人も
生きてみたい 抱きしめてみたい

私だけが知っている君を 私が知ることない君が
いつか追い越してしまう時 ちゃんと笑えますように

君がこの先で 出逢う恋や 絶望や奇跡を
見守ることさえ 叶いはしないの それだけが悔しい

悔しい

「絶対」なんて 簡単に口にしてはいけないことを
知ってはいるけど 君以外の誰に使えというの?

「絶対」をもしも たった一つだけ使えるなら
次も、その次も 何度でも見つけ出して見せるよ

「絶対」の意味を いつか君が知る時が来たら
言葉ひとつなく 潰れるくらい抱きしめ合うの

永遠なんかの眼には見えない
瞬きほど 短いお別れ

君とならば どんな二人も
生きてみたい 抱きしめてみたい
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