13月

期待するほどでもない
きみの目に映ったものが正しいんだ
美しすぎて目を合わせることすらできない

息を吸うのをためらっては
底抜けのコップにそそぎつづけ
手応えのない毎日
悩んでるあの子に相槌をうった

まあ、いっか
いつまでたっても終わらないこの感覚
当分の惰性な生活だって
十分間に合っているし

ねえ 今も気付いたら
泡のように消えてしまうでしょう
どこへいってしまうの
きみのその細い指は

だれも知らない
だれも気づかない
だれの頭にも残らないよ
明日起きたらコーヒーでも飲もうよ
ぼくらだけが13月のままだ

何度もここで目が醒めるよ
身を汚す影すら 心地よく遠のく
もうだれもこないでくれ!
傾く夕陽のすべてを知ろうともせず
みつめていた

何度もここで目を醒ますよ
吹き荒れる風に飲み込まれようとも
この手をつないで 忘れないでくれ
どこから終わりがはじまろうとしても
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