琥珀

夏の浮力に 逆らうように
確かめている
肌を 秘密を 輪郭の火照りを
上塗りしないままでいいの

飛び出してしまいたいよ
見つからなくてもいいの
焼けた琥珀の匂い ah
失っても構わないよ
繰り返せない季節が今
急かすのなら ah

ah 混ざり合うことのない ふたつの夢の
狭間で 時止めて

飛び出してしまいたいよ
背中を押す風の街
褪せた袖をつかんで ah
失っても構わないよ
朝も夜も追い越して
身を焦がせば ah
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