ねぇ

風にほどけた長い髪
いつまでも手を振ってた
目黒通り横浜まで
君を送ったあとのひとりぼっちのシート
ラジオから流れてた
セントラル・パークのスカボロ・フェア

ピアノを教える君と
ドーナツ・ショップの僕はあの頃
誰にも祝福されぬ愛を
それでも守ろうとしていた

ねぇ あんなに誰かのことを
ねぇ あんなにもう愛せない

もう家には戻らないと
泣きながら電話する
君の横顔見てた
5年後の僕たちが
心にうまく浮かばない

かかとを踏んだ靴で
レールの上を危なげに渡る
確かな場所へふたり
たどりつけると信じていたね

ねぇ よろけて踏みはずした時
ねぇ つないだ手がほどけたね

ねぇ どうして愛した人と
ねぇ どうして結ばれないの
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