手紙

遠い場所から波に揺られて
いくつもの夜を超え ここまで来たの
波間に消えた出会いと別れ
空っぽの朝を超え ここまで来たの

ずっと君を探していた

月夜の水面 浮かぶ私は
青藍の瓶に乗った 君への手紙

やっと君と巡り会えた

その指先で しわをなぞって
滲む文字に口づけ
私を読んで
その声と目で
私を読んで
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