ENDROLL

常夜灯が照らしたのは 一つの結末
散らばるガラス片と同じ数の勘違いを重ねてた
どうにも組み合わさらないそれを拾い集めて
何も言えぬまま夜明けを待ってた

気付いていたんだろう 過大な理想
押し付けあって 歪めあった 僕達のシナリオは
もう二度と交わらないと
こんな僕をどうか笑ってくれよ

もうどうしようもないんだね エンドロールのその後に
今更咲いたアネモネ 手折ることもできないんだ
何千回交わした言葉たちも呪いに変わっていくなら
それを解くのはきっと あなたしかいないよ

皮肉なくらいにきらめいた街明かり
土砂降りの酸性雨に打たれ 視界の端っこ
無意味な数字の羅列にさえ影を見出してしまう
千鳥足で一人歩く まるで亡霊

綺麗なはずの始まりまで汚れてしまうよ

もうどうなったっていいだろう エピローグは期待外れ
このまま全部溶かされ 思い出ごと消えたいんだ
そう言ってあなたの名残ばかり 水をやるような日々だ
手放すなんてずっと できるはずもないよ

あの時 僕ら確かに 同じ未来を見て笑えた
この痛みは どうか消えないでくれ
ガラガラのレイトショウの エンドロールの途中で立ち上がったあなた
くだらない蛇足は見たくもないと

もうどうしようもないんだね エンドロールのその後に
今更咲いたアネモネ 手折ることもできないんだ
何千回交わした言葉たちが呪いに変わったとしても
それを抱えていくしかないんだ

(バイバイ、さよなら愛した人よ)
こんな虚しい幕切れだ
(バイバイ、さよなら愛した人よ)
手放すなんてずっと できるはずもないよ
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