一駅

風呂上がり家をでる
乾かしたつもりの髪が
まだ濡れていること
夜風が知らせて

一駅は遠いなんて
君はたぶん言うだろう
歩きたい気分なんだよ
君の家に着く頃
乾いてるはずさ

1人歩く真夜中
意味のない信号機
馬鹿みたく守るのも
好きになった最近

ぶら下がるすずらん灯
まちくたびれているよう
会いたい気分なんだよ
商店街を抜ける頃

眠らないで
眠らないでいて
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