ハルメイト

青まみれの信号機
ふたり溺れた街
お下がりのTシャツに
着替えてどこへゆく

ああ いくつ歳をとっても
一番いとしい人
保証のない未来ほど
疑わなかったよね

仕舞い込んだ 写真のなか
今年もネモフィラが揺れる
夢みたいに ぼやけそうな
陽だまりのなかで

君がいれば どんな時も
それ以上 望まないよって
あれは本当の 気持ちだったんだ

君がいれば 君がいれば
だけで良かったのに
つい笑っちゃうな
春めいてうまく泣けない

あの日よりも器用に
ひとり泳いだ街
つむじ風 思い出を
集めてどこへゆく

ああ 電話が繋がっても
話すことなんかないけどさ
君に会いたい
今、すごく 会いたい

君といれば どんな人も
優しくいられるんだよ
あれはどんな魔法を使ってるの?

君といれば 君といれば
痛くなかったかな

冷たい夜は
春めいた笑顔を想う

巻き戻し出来ない TVショー
台詞を逃したまま 昨日の続き
辻褄 合わせながら

君がいれば どんな時も
それ以上 望まないよって
あれは本当の 気持ちだったんだ

君といたよ 確かだよね
二度とはない春
わけあえたから
ハルメイト また会う日まで
さよなら

うまく言えない
うまく言えない
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