「私は音楽家」

好きな事だけしながら もがくように生きている
好きな事だけ歌いながら それでいて もがくように
そのさますらも ことばに変えて 今夜も歌ってる
その歌を小銭に変えて 命をつないでいる

首すじにキスをしたい その手首にふれてみたい
胸はって言って欲しい 私は音楽家だと

歌うことしか知らない彼は ギター抱え眠ってる
今日も歌う明日も歌う 夢の中では無口だ
アルバイト中の彼女は 重たい荷物を運びながら
頭は音楽でいっぱい 一日中いっぱい

客席のすみっこに 不安げなお客がひとり
無邪気な心が叫んでる いじけたら終わりだと

首すじにキスをしたい その手首にふれてみたい
胸はって言って欲しい 私は音楽家だと
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