北国恋歌

好きよ 好きよと 惚れたって
どうにもならない 恋もある
まして北国 さい果ては
ひとあし早い 冬のいろ
夢もしばれて 散るばかり

だめよ だめよと いいながら
せきとめられては 炎(も)えてゆく
外はつめたい 雪化粧
焦(こが)れる想いの 衿あしに
情け小雪が 降りかかる

つらい つらいと あきらめて
あきらめきれない 泪ぐせ
死んで一緒に なれるなら
雪割草の 花のよに
命なんかは 惜しくない
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