ひとり歩きの午後

ああ何処へゆくの 空が都会が動く
運命のひとひらを 微風がそっと盗むわ

ああ向かいのカフェ SHYな恋人達
微笑めば聞こえてくる 素敵な鼓動ね

静かに息を吐いて 心で噛んだ悲しみ散らす
ひとり歩きの午後は 甘く切ないけれど

おろしたての笑顔をまるで 高層ビルさえ
冷たく感じることも忘れてしまう
ささやかでも こんな気持ちを誰かに分けたい
かかとを響かせるたび 生まれ変わるのよ
きっと…

ああ探さないで 私だけの時間
横顔でのぞき込んだ ショーウインドウから

信号待ち切れない子供が とても自由に見えた
ひとり歩きの午後は 瞳の中に揺れる

おろしたての笑顔をいつも 持ち続けてたら
優しく他人の喜び 受けとめられる
思い通りに生きてゆくのは 容易くないけど
かかとを響かせるたび 何か始まるわ
きっと きっと
きっと……
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