もう君の名前を呼べない

パープルの空から 陽射しの階段
虹の天使が手を振る
君の誕生日に 贈った帽子の
雨粒がまるでブローチ

海が見えるこの坂を 登るその度
君は少し僕よりも 早足になる

もう 小さな背中 見失なうほど
黄昏は深く
今 君の名前も呼べないくらい
近づいた夏

くるくると畳んだ 2人の傘には
思い出の雨の雫

17から伸ばしてた 長いその髪
君と僕の若さだけ 風に乱れる

もう 遠ざかる影 胸をさわがす
波音の中で
今 君の名前も呼べないくらい
切なくて

もう 愛し方など 気にしなかった
あの頃のように
今 君の名前も呼べないくらい
離れてた恋
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