サンカク

白く弾んで 消えた息
帰り道は いつも静かで

都会の灯りに 光る雲
古い季節の 忘れ物一つ

心の中に 迷い込んだ
風の音が 酷く綺麗で

扉の向こうに 見えたのは
がむしゃらだった あの日の僕

刻一刻 消えていく想いに
もうきっと 手も振らないんだろうな

君の言葉が 今になって
僕の心に 穴を空ける

遠く離れた この場所から
見上げた夜空は 白い三角

静かに光るだけ

通り向こうの 靴音に
冬の面影

夢よどうか 覚めないでくれ
どうかこのまま

きっと僕等は 今もずっと
見知らぬ道を歩いている

時に悲しくなったのなら
見上げる夜空に 冬の三角

君に 想いを馳せて
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