冬の陽

次の冬をどんなふうに迎えるかは、今はまだわからない

ねえ 聞いたことがある?
白い雪の上にまた降りつもる雪の白い音

逃げこむように夢中になる
夢中になることで今を忘れる
かなしみなら もう両手いっぱい
時には もう押しつぶされそうになるけど

ああ やわらかな金色
窓越しの私に今ふりそそぐ陽(ひ)の匂いがする

朝が来たね また始まる
からだの奥 少しずつよみがえる
泣いてるけど 朝が来るの
心だけは強く持ってと 聞こえる

次の冬をどんなふうに迎えるかは、誰にだってわからない

今を生きて そこを見てて
せいいっぱい
できるのは ただそれだけ
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