ブループリント

真っ白な設計図 君と線を描いていく
小さなフレームいっぱいに広がる まだ見ぬ青

ひとりで描いた設計図 いつも完成が見えない
くしゃくしゃの理想の跡 窓の横に積んでいく

距離感すぐにバグっちゃうし
気持ちは方向音痴だし
そんな不器用の迷路
ゴールの反対で 出逢ったこと

君と不安定で不完全な世界の中
「どこにいこうか」って さあグダっていこう
想い描くままに かきかけのアウトラインを
不格好で綺麗な僕らだけの未来を描き殴っていく

ひとりで描いてた(僕の日常)
透明色してた(いつもおなじさ)
ふたりで描いたら(それ以外変わらないのに)
いつか見た空の色(don't forget)

知らなくっても(歩いてこれた)
でも君の温度に(触れてわかった)
立ち止まること(そう、迷うことも)
そんな悪くないじゃん ちょっと楽しいじゃんって

膨らんでいく想像と(繋がっていく線と線)
頼りない揺るがない翼で舞い上がっていく
そうやって見えた世界 囲うラインごと
君と塗り替えて また描いて

このゲームだけバグってるし
いまだに方向音痴だし
くしゃくしゃに棄てた理想がまだ
窓の向こうに浮かんでいて
近づくたびに傷ついて
それでもまだちょっと好きで

そんなゆがんだ線で
それでも描いたんだ こんな設計図

君と安定で超完全な正解はないし
「どこでもいける!」ってイキっていこ
恰好もつかないままで 傷だらけのアンダーラインを
消したり足したり 僕らだけのプリント

失って転んで君とやっと出逢えた軌跡に
このイビツさも少しは愛してもいいと思えた
理想図には遠い形に 落書きのような線に
「下手くそ!」って笑いあえる君と
描く ふたりの青
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