細胞

駅前は工事中
ニューオープンと閉店セール
探している四六時中 昨日と何かが違う僕

目まぐるしく、変わってゆく
街に置いてかれる のが怖くもなる
見上げるたび 声は明瞭に
「なあ、それでいいのかい?」ああ、こうしている今も

消えてく細胞 消えないで才能
誰彼彼も待望の最新の僕を
消えてく細胞 消えないで才能
誰彼彼も待望の最新の僕を

去年と違う服を着ても
去年と違う曲を聴いても
似たようなコードで似たようなことを
歌っている僕がいる

行き交う人は慌ただしく
きっと僕らもこの街の細胞の一つ
消えたり生まれたりを繰り返す
居座ってやろうぜ、数は決まっている

消えてく細胞 消えないで才能
誰彼彼も待望の最新の僕を
一切合切丸ごと刻み込む覚悟
今に見てろよ 僕たらしめる全てを

消えてく細胞 消してたまるか才能
誰彼彼も待望の最新の僕を
一切合切丸ごと刻み込む覚悟
今に見てろよ 僕たらしめる全てを
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