帰りの会

既視感ある間違い探し
心にできたクレーター 環境整備
直感通りを曲がり サイレン
非常階段 逃げ込む

好きが増えるたびにさ
同じ分だけ嫌いが増えた
重ね 積もり積もった 付属的事実
気象予報は外れ 傘も持たず

錆びた緑のフェンス
しとしとと流れる 止まらない

雨降る夜 結び目は溶けて
一人だけの帰りの会
月の裏側に落ちたみたい
未だに心に染みをつけた
二つの声 二つの鼓動
まだ消えないみたいだ

さよならは予感と共に
静かな音で近づいて
突然ドアを叩くんだ
なあ どうして
名前も場所もなくしたみたい
込み上げてくる無力さが
心を締め付ける
仕舞えないんだ

深く沈むアンモナイト
誰かの声すら もう届かない

傘も差さず 心色が滲む
一人だけの帰りの会
月の裏側に落ちたみたい
終わりのない回り道をして
袖の先を伝ってしまう
まだ晴れないみたいだ

砂の城が溶けていく
風に吹かれて 雨に打たれ
人は変わってしまうものね
どこかでまた会えたら

雨降る夜 結び目は溶けて
一人だけの帰りの会
月の裏側に落ちたみたい
未だに心に染みをつけた
二つの声 二つの鼓動
まだ消えないみたいだ
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