端程山

どこまで歩けば いいのかなんて
知らないまま 踏みしめてた
重い足で 沈みながら
僕らだけの轍 作って

ねえ僕が見せたいと思った景色
君が欲しいものとは少し
違ってしまっても

夕空に抱かれる
君と僕の まばらな歩幅で
同じ色に染まる頬を
見つけて こころが撫でられてくよ
憂鬱が解けてく 陽炎の空
やさしさに満ちる
ひとやすみしよう 荷物をおろして
今日までの僕らに 想いを寄せて

知らない間に すり減っていた
靴底にも気づかないくらい
僕は少し上を向いて
歩くことができてたのかな

この目に映してる パノラマぜんぶ
端から端まで切り取って
何度も 鮮やかに触れたいよ

とうとうと流れる時間(とき)に少し
逆らうみたいに
振り絞ってる ありったけの 一歩をつないで
登ってみるよ
堂々巡りでも からがらでも
しゃにむにきたから
ちょっと疲れた 足元さえ ああ
誇らしく思える 黄昏のなか

おぼろげに浮かんだ
うずたかい山並みにおじけても
思いがけないもの
出会えそうで 踏みだすよ
僕ら連なって

とろとろ焚いてる
囲み火から
照らし出されてく
素直な気持ち
ああ今なら 話せそうなんだ 聞いてくれるかい

遠まわりしてきた そのぶんだけ
見つけた景色を
たずさえながら ふりかえりながら
今日までの僕らを見つめていよう
今日までの僕らを褒めてあげよう
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