走馬燈

雷門から 仲見世抜けて
三年昔に 戻ります
あの日は 宵の人波の中
ほおずき市へ来ましたね
ふたりには たった一度の夏でした
走馬燈…風もないのに くるくる廻る
走馬燈…過ぎた季節を 浮かべて廻る
哀しむために 恋したなんて
「運命だよ」って 済むことですか

人力車が行く 国際通り
一緒に乗るはず だったのに
綿あめを手に はしゃぐ子達が
消えたあとには 風鈴の音
わたしには たったひとつの恋でした
走馬燈…風もないのに くるくる廻る
走馬燈…永遠の別れを 惜しんで廻る
あなたのいない この東京で
想い出だけと 生きてけますか

走馬燈…風もないのに くるくる廻る
走馬燈…過ぎた季節を 浮かべて廻る
あなたのいない この東京で
想い出だけと 生きてけますか
×