流し舟唄

船は櫓まかせ 唄まかせ
沖は日昏れる 夕焼小焼
啼いてくれるなヨー 岬の鴎
俺も一人でヨー 淋しじゃないか

船で渡った 旅の娘の
うしろ姿が 愛しゅてならぬ
俺の妹にヨー 似ていた姿
郷里を出る時ヨー 泣いてたままの

昨日東に 今日は西
流し舟唄 船頭暮し
星を眺めてヨー 眺めて泣いた
棄てた故郷がヨー 恋しゅてならぬ
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