夕暮れの風

生温い風が気持ちいいと思う時
それは多分空が赤く染まる頃でしょう

海鳥が僕の頭の上を ゆっくり廻っている
星がひとつ ふたつ 遠くに輝き始めてるよ

何てことない夏の夕暮れが
僕の心に今も焼き付いてる
明日になれば嫌なことだって
きっと大丈夫
忘れてしまうだけ

茜色の空が長い影をつくり
僕は車のライトをつける

波打ち際で恋人達が じゃれ合って遊んでいる
君はそれを横目で見ながら 羨ましそうにしてるよ

何てことない夏の夕暮れが
君の心に残ってるなら
僕はいつだって飛んでゆくから
もう大丈夫
笑ってしまえばいい

何てことない夏の夕暮れが
僕の心に今も焼き付いてる
人生なんて そんな偉そうなこと
言えたもんじゃないけど

そんなに悪くない
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