乱行

風の街を一人歩けば
都会に酔いしれた男が
お祭りずきな顔を並べて
ご機嫌な挨拶
恋が好きな女の瞳は
やさしい影にバラのトゲさ
ワインで頬染めながらも
燃えつきる夢

暗いぞ 寄り添え二人
ぶつけろ 燃える想いを
今夜だけ 誰にもおかまいなしだ
風の街は オレ一人

昼下がりは昨日の嵐
どこ吹く風が心地良い
他人には言えぬ言わぬがよい
秘密だよ夜まで
身体の中で魂が揺れる
テレ屋でどうせ都会の人さ
笑顔がいいね 作りものでも
ハイウェイ 似合い

季節の流れに 揺れるな
時に追われて 変るぞ
大人には 子供にわからぬ世界
風の街には オレ一人

帰るつもりはあったにしても
帰れる場所は住み慣れた部屋
風の街は日本の証
タイフーン 来たり

淋しいよ 虚しいよ
それでも 都会が好きだ
風の街は 誰もが一人
風の街は 誰もが一人
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