月夜のワルツ

静かな夜と月明かり
耳をすませば聴こえてくる
孤独な夜が僕だけに。
忘れていた 月の想いに気付く

どれぐらいの 時間が過ぎたのか解らず
眠る街に独り 堕ちてく今日も

僕は僕を報わせると
気持ちだけが動き始める
スタートした眠らない 月夜のワルツ
日の当たらない 夜が映す
不確かな覚悟
月と夜が重なる 二つの幻

孤独な夜と 淡い月
雲隠れした 想いを乗せ
信じる気持ち 忘れてく
心の中揺らいでいた 鳳仙花

知らぬままに
閉ざされていた心の鍵
夜を背負い 月を纏った 偽善

報わせたい抜け殻だけ
過去(ガラクタ)から探し始める
ストーリーを作り上げた 闇夜のワルツ
置き去りにした 期待の雨
不確かな末路
月に心開いた 夜の夢

僕(つき)と僕(よる)が 踊りあかす
二人そっと 寄り添い合った
スタートした眠らない 月夜のワルツ
日の当たらない 僕の身体(かたち)
確実な覚悟
月と夜が交わる 二人の現存
ひとつになる
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