スプモーニ

曖昧なまま
溶けて混ざる熱帯夜
焦がれてしまう程
ただ夏めいていた

微熱はずっと続いている
夏醒まシートは甲斐なく
1人とり残された泡沫

うだつはずっと上がらず
逆さまシート砂混じる
2人乗り回したビュートも廃に

誰も知らない遠い街の
洒落きれないスカスカのバー
まるで常連みたいな乾杯は
泡立って弾けた

曖昧なまま
溶けて混ざる熱帯夜
紅く紅く染まっていくキミの
透き通る様な肌色
ああ今更まだ
苦く甘いスプモーニ
焦がれてしまう程
夏めいたフレーバー

宴って言ったって
漂った酒
待って舞って飛沫
ランデブーで大抵酩酊メーデー
じゃ物足りないじゃん

純か不純
矛盾ばっか楽観
カンカンサマーレイン
でもカンストCan't Stop
サンセットサンライズ
点滅るF

誰も知らないキミのヒミツ
シャレきかないズタズタなハート
まるで少年みたいな感情は
泡立って弾けた

瞬く間に最後の花火
イかれちまった夜も朝に
空に消える程打ち上がらなかったよ
アスファルト焦がした手持ち
煙幕で暗ました気持ち
立ち込めるキミはまるで幻

曖昧なまま
溶けて混ざる熱帯夜
紅く紅く染まっていくキミの
透き通る様な肌色
ああ今更また
苦く甘いスプモーニ
焦がれてしまう程
夏めいたキミよ
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