此の街

貴方の澄んだ世界がその瞳が
泣いているように見えたよ
「私、ずっと前から君のこと知ってたよ」
淡い口開け言う

列車に揺られ春先
いつも君見てる3番
窓に映る4番
明かり消える秋口
僕の街に降りだした
君の街になった

心中をさまよう僕の言葉が
なにも知らない君に届くよう
うるさい街の声を掻き消したら
君が顔を向けて

あなたと今夜このまま居られたら
なんて口に出せない僕の話
2人でいないとこんなにも
静寂なこの街が好きだった
君と揺蕩う此の街

君のことは聞けずに
またねの言葉をずっと
いつかなって待っていたんだ
貴方の幸せ願えば
生きていける僕じゃ無いから
2人会う街まで

あまりにもうるさい心の音を
騒々とさざめく街のせいにした
君との日々を続けるためのセリフを巡らせて届けるまで

2人の間、世界が縮む頃
なんで?気づかないふりするのは無し
1人の世界は寂しくて
君のいない“普通”も忘れて

あまりに街の静寂がうるさくて
またこの気持ちも街のせいにして
今夜このまま居られたら
君と少し笑えていたかな
2人揺蕩う此の街
僕の歌、歌う孤の街
×