まほろば

何も要らない 身軽でいいから
目的地もない 旅はエンドレス

適当にさした 栞のページは
変わり映えもなく 物語は停滞してる

できる事ならずっと傍観者でいたいの
傾く机に手をつく度
こぼれそうになる ほんとはね

迷子のペン 冷めてゆくコーヒーと
少し暗くなったテラスで 想い出した
間違いだらけで でも宝石みたいな
ありふれたまほろばだったわ
夢の終わり わかるでしょ?

誰も知らない 場所に逃げたから
届くはずもない このモノローグ

誰かを待ってるわけでもないのに
寂しがりな手が 賑やかな世界に連れ出す

恋の終着点は いつも困った場所
日記の切れ端 残しておいた
サヨナラの合図 わかるでしょ?

最後の線 描いて胸が軋んで
少し先を綴った台本 眺めている
間違いだらけの夢のスケープゴート
張り詰めた心を擽る
恋の終わり わかるでしょ?

恋と夢 星まで巻き込んで
壮大なドラマにしてやりたい
モノクロも悪くない カラフルもいいね
この旅路はサヨナラだけでは 終わらせない

無いものをねだるくらいなら
少し背伸び 始めての空
悪くないか
間違いだらけで でも宝石みたいな
ありふれたまほろばだったわ
夢の終わり わかるでしょ?
明日には靴紐結んで
ドラマチックな旅にでよう
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