オフィーリア

僕の目が悪くなったのは 明るい蛍の水場で
ずっと探していたから 眩い光の中で
君の姿を その影さえも
沈み溶けていく終わりまでの芸術だった

これは幻だ 知ってる
思い出せない夢になる
だけど今はここにある
真っ暗な心の中に

君の姿は その熱さえも
生きるためには必要ない伝説だった

僕の目が悪くなったのは 大事な命の傍で
失わぬようにしてたから
でもよそ見をしてしまったんだ

君だけが その影さえも
摘み取ったら死んでしまう芸術だったんだ

ただそこにあって欲しいような傑作だったんだ
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