いつかの約束

海からの風は 僕らの身体を弄び
歌え 歌え 旅人たちよ
軋む声と指先で

小さな駅舎では 遠く踏切の音がする
思いがけずに果たされた
いつかの約束

ひとり またひとり
今夜小さな灯りに集まって
笑いさざめくだろう
ただそれを聞きたくて
そこにいるだけで

誰かの淋しさを
代わりに淋しいと歌え
それはガラス箱のあげは蝶
さあ早くおかえり
空へおかえり
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