幽幻廻廊

灰色の壁 抱きしめ横たわる私 ふるえて
螺旋の闇 どこまでも続く世界
手繰るように 彷徨う

無数の扉
答えはいつも奪われてく

ねぇ、聞こえているの?
嘆く 幽閉(とらわれ)の古城(しろ)
私はここにいる
応えて どうか 嗚呼…

希望を数え 幾日が過ぎたのだろう 不思議ね
飢餓もないみたい 飛べるように軽い体
風に揺れて 彷徨う

覗く光は
私の中をすり抜けてく

ねえ 名前を呼んで
記憶がこぼれてくの
私はどこにいく?
教えて、どうか 嗚呼…

願いは閉ざされ 泣くその涙に
かすかな熱はもう消えて…

私を見つけて
誰か嘘だと言って
そう、これは夢だと
抱きしめて ほしい 嗚呼…

揺蕩う意識(カケラ)
嘆く 幽閉(とらわれ)の古城(しろ)
私はここにいる
誰か ねぇ、ダレカ 嗚呼…
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