月とムササビ

海風 ヤシの木を揺らす
真下に ぽっかりお月様
ムササビになって 波から波へ

勝手に名付けた猫が
秘密の小屋の中 待っている
翼はないけど 飛べるからおいで

なんとかなるさ(ならない)
どうにかなるさ(ならない)
生きてりゃそれだけで 丸儲けさ
前人未到の 地を歩くんだ
僕は僕を生きて 海に還る

あなたの遺した歌を
月夜の浜辺で一人きり
波打ち際まで 会いに行けるさ

ドーナツ盤に刻んだ
確かな愛と緩い奇跡
毎日が旅さ 君と一緒に

今夜も飲もう(乾杯)
どーんと持ってこい(乾杯)
明日は早いからウコン杯で
見届けたいよ あぁ 届けたいんだよ
僕は僕を生きて 海に還る

浜辺に打ち上げられた
名残のまあるいシーグラス
ポケットに詰めたら ひとまず家に帰ろう
どうか お気をつけて
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