渚と台風

渚は人見知りで 遠慮する事も知ってる
窓側に座って 人波を眺めている

どんなに小さな波も 打ち寄せては又引いて
今この夢の彼方へ ゆっくり運んでくれる

心の闇にしがみついた
台風よ 吹き飛ばして
この街を今 見渡せたらいいのに

渚は一人暮らし 静かに暮らしている
窓側に座って 夕日ばかり 眺めている

水面に揺れる月も 浮いたり又沈んだり
でもこの向こう岸まで ゆっくり運んでくれる

心の闇に絡みついた
退屈を遠ざけて
この空に今 溶け込めたらいいのに

心の闇にしがみついた
台風よ 吹き飛ばして
この街を今 見渡せたらいいのに

心の闇に絡みついた
退屈を遠ざけて
この空に今 溶け込めたらいいのに

見渡せたらいいのに
見渡せたらいいのに
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