おんなの望郷歌

帰ってみたいな ふる里へ
やさしくむかえて くれるでしょうか
恋もお酒も 女の未練
教えてくれた 東京は
五年、十年
年の数だけ 増えた傷
帰ろう…

故郷に帰れば よそ者で
都会に残れば ひとりぽっちね
知らず知らずに 月夜の晩は
流れる星に 目がうるむ
五年、十年
年の数だけ 宵の酒
帰ろう…

酔った女の 口ぐせは
昔はよかった そればかり
母が世話した 草木の匂い
庭に揺れてる 呼んでいる
五年、十年
年の数だけ 思いは募(つの)る
帰ろう…
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