この世で最も小さいもの

鉄が産業のコメとなった 1900年
溶鉱炉の窓から出る 光の色の分布と 温度の相関 数式化したくて
電子揺れ 電場揺れ 磁場揺れ 電磁波になる光の
色の分布表す 各波長作る 電子の振動エネルギー

そんな電磁波は 階段状の飛び飛びの値
その最小単位が プランク定数(h、6.6×10-34J・s)で
鉄に光当て 電子飛び出す
光電効果を E(エネルギー)=hν(周波数)で
光の振動数から 光子1つのエネルギー求め
離散性ゆえ 光子・電子は量子

自然の姿は光速C(30万m/s) 重力定数G(6.7×10-11 N‐m2/kg2)
プランク定数h(6.6×10‐34J‐s)の
組み合わせでほぼ記述でき その難解な数をすっきりと
1に揃えたくて編み出した プランク時間(5.4×10‐44s)と
プランク質量(2.2×10‐8kg)
プランク長(1.6×10‐35m) その3つの自然単位に導かれた
この世で最も小さいものとは

ものを見るとは 波である光の 反射を目が捉える事で
小さいものは 小さい波長じゃなきゃ 反射せずにすり抜ける
肉眼は 0.1mm以下のものの 反射波捉えられず
電子顕微鏡でも 1兆分の1mの反射波まで

原子がぼやっと見える 解像度が限界
より細かいもの見たきゃ E=hν
エネルギー高い粒子 加速器でぶつけ
1000京分の1mの 波長を実現

さらに加速して 粒子をぶつけて E(エネルギー)=m(質量)c(光速)2乗
衝突点には巨大質量で ブラックホールが生まれて
事象の地平線捕まり 光も出れずに 反射が無いとは
「見えない」ことと同じで その最小のブラックホールの質量が
プランク質量(2.2×10‐8kg)と同じ値

それ生み出す波長の長さ プランク長(1.6×10‐35m)と一致 それこそが
理論的に「見える」 この世で最も小さいものだと 判明
光(c)重力(G)と共に プランク長導いた プランク定数(h)
それを国際単位(SI)の 重さkgの基準に 5年前に決定

2000年 鉄に代わり 半導体 産業のコメに
ムーアの法則で ナノレベルな チップ微細加工 追求
顕微鏡ひっくり返し デカい回路図縮小 投影し転写
回路を刻まずに印刷し 世界最小半導体を競い合え
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