三味線酒場

奴踊(やっこおど)りの 花笠被(き)ても
姿(しな)のよい娘(こ)は すぐわかる
おいら、あの娘に 一目惚れ

嘉瀬(かせ)と金木(かなぎ)の 間の川コ
石コ流れて 木の葉コ沈む
三味線惚れした 親子の絆
切れたらほんとに バチ当り
親父の命令 絶対で
酒場の二代目引き受けた
よされ じょんから 小原節

噂きいたら 訪ねておくれ
三味線酒場と 言やすぐわかる
お酒で酔わせて 唄コで酔わす
二段仕込みの この酒場(みせ)の
親父の子供で 良がったよ
おまえが倅で 良がったよ
おけさ 船唄 あいや節

三味線サンバで 調子をあげりゃ
サンバとサンバで バサマが六人
太棹三味線 小粋に抱いて
何でもやるよが 合言葉
千両箱に 腰かけて
親父はすっかり 眠り猫
十三(とさ)の砂山 流行歌(はやりうた)
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