哀しみのコンチェルト

ドナウの街哀しみ連れ
白い天使舞い降りる
丘のホテルの あの日と同じ
窓辺であなたひとり待ったわ

レンガ路(みち)を行く辻馬車
覗き込んだ音のない
オペラグラスに鈴の音(ね)鳴らし
想い出を雪に変える

哀しみを知った愛はConcerto
どちらかが愛し過ぎた時に
サヨナラが胸のPiano弾(はじ)き
切なさを揺らす調べ奏でる

絹のシャツ素肌(はだ)に抱き
あなたのささやき 探してみたの
指の先で

Cafe MOZART, オペラの帰路(あと)
夜明けの時間(とき)過ごしたね
知らない顔ですれ違いましょう
もし もう一度逢えても

サヨナラを知った愛はConcerto
哀しみが深いほど甘美(あま)く
想い出は胸のViolin弾(ひ)くわ
人はただ愛のために生きると

Ah 忘れない

哀しみはそして愛のConcerto
サヨナラで愛を試すConcerto
二人には過去だけが
永遠に変わらぬ 愛の棲処(すみか)だと
あなた云って……
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