朝日樓(朝日のあたる家)

あたしが着いたのはニューオーリンズの
朝日楼という名の女郎屋だった

愛した男が帰らなかった
あん時あたしは故郷を出たのさ
汽車に乗ってまた汽車にのって
貧しいあたしに変わりはないが
時々想うのはふるさとの
あのプラットホームの薄暗さ

誰か言っとくれ妹に
こんなになったらおしまいだってね

あたしが着いたのはニューオーリンズの
朝日楼という名の女郎屋だった
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