少年

夕暮れの風が ほほをなぜる
いつもの店に 行くのさ
仲のいい友達も 少しは出来て
そう捨てたもんじゃない

さして大きな出来事もなく
あのひとは いつだってやさしいよ
何処で暮らしても同じだろうと
わたしは思っているのさ

なのにどうしてか知らない
こんなに切なくなって
町で一番高い丘に駆けてく頃は
ほんとに泣きたいぐらいだよ

真赤な夕日に船が出て行く
わたしのこころに何がある
×