さいはて浪漫

夕陽に染まる 雪の羅臼岳(らうす)よ
ハマナスゆれてる 斜里(しゃり)の浜
ひとり寂しさ 鞄に詰めて
遥か知床 オホーツク
遠く別れた あのひとが
なぜだか揺らす この胸を
熱くよみがえる 愛しさを
抱いて 抱いて眠ろう 北の果て

人恋しさを くべる暖炉の
炎に浮かぶは サハリンか
宗谷岬に 銀河は流れ
夜も深まる 稚内
いつか忘れた あの夢が
今夜はこころ 誘うのさ
ふいに湧き上がる ときめきを
抱いて 抱いて眠ろう 北の果て

白い原野の そのはてに
明日(あした)はきっと 待っている
今は色あせぬ おもいでを
抱いて 抱いて眠ろう 北の果て
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