夢之相 - イメノアイ

陰は寄せて波のように
此処は何処と訊ねている
歩き錆びた石杖も
こんな景色は知らない 知らない

泡沫のようだと眼は云った
斃った夢跡が 未だ怖かった
この心は覚えていた
再び集うことを

うらぶれど 仄聞こゆ いとし声
花は旅 弥終に散るまで

唄よ往け 祈りのまま
君の泣く その彼方へ
風に息吹が宿る
その手に触れたのは
在りもしない夢だろうか
否や 僕らが夢だろうか
ならば この胸に咲く
とこしえの炎は
何だ
何だ

色なき砂を編むように
この孤独は伝えられない
うつつ 全て悟り合える
そんな言葉を知らない 知らない
姿のない黄昏も
傍にあると想えるのは
徒花の見た まぼろしか
心よ 答えてくれ

君を想う今
つつやみ 仄聞こゆ いとし声
花は旅 弥終に還るまで

君よ往け 命のまま
丘を越え 唄の方へ
風に息吹が宿る
この手に触れたのは
在りもしない夢だとして
いま 僕らは夢だろうか
されど 何よりも咲く
とこしえの炎に
集った
集った
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